布団の話
実家ではベッドを使っていた私が、大学時代から現在、社員寮に居た頃を除いてほぼ布団の生活を送っています。
布団好きになったという訳ではなく、単に和室のある物件を借りることが多いため、自然とそんな暮らしになっています。
富山県に引っ越してきてからの、私の布団事情についてお話します。
富山県は湿度が高い
地元の滋賀県に比べ、富山の湿度は高いということに、移住して初めて知りました。
雨の日も多く、一年を通して晴れ間が少ないことにも驚きました。
北陸以南からの移住者の中には、天候鬱になりかけた人もいました。
私は基本インドア派なのでそれほど苦しめられてはいないと思うのですが、それでもやはり曇天が続いたり太陽を拝めない日が続いたりすると少し気分が滅入ります。
徐々に天候からストレスを受けるということを実感しました。
布団がカビると脅される
富山県に移住してきたのは大学入学のころ。
とある講師に「富山では布団がカビる」という体験談を聞かされたことがあります。
講義のあと発覚しましたが、布団の敷きっぱなしによる弊害ということで県内の学生からはちょっと言い過ぎと非難があったようです。
地元では敷きっぱなしでも問題がなかったのでしょうね。
講師にとっては布団にとっては良く無いと学べた一件と言えます。
実際カビてしまった…
毎日欠かさず布団をたたんでいても、布団がカビてしまったことがあります。
ふとある日、布団のカバーの内側を見ると小さな黒い点々が…
一瞬、ネップ生地だったかな?と錯覚しましたが、講師の言葉が頭をよぎり、焦ってネットで調べた覚えがあります。
雨も多く、学校やバイトもあり安心して外に干せる日が少ないのでどうしたものかと思って見つけたものが布団乾燥機なるものでした。
誕生日に布団乾燥機をねだる
ここではこれがないとやばい。そんな気さえしました。
富山での生活では衣類用の乾燥機も非常に魅力的な存在でしたが、服は部屋干しでもどうにでもなります。
コンセントから電源を取り、掃除機のようなノズルにナイロン製の袋を装着して布団に熱風を送り込みます。
夏場は室温が上がってしまうので外出前にスイッチを入れるようにしています。
さらさらの布団に目覚める
乾燥機にかけた後の布団は、その肌触りのサラサラ感が非常に気持ちの良いものです。
外干しのときのような太陽の匂いはありませんが、それでも就寝前でもないのに布団を広げて無駄にゴロゴロしたくなるほどです。
この感触を覚えてしまったら、ほんの少しの湿気でも気になるようになります。
3日後には湿気特有のわずかに冷たい感触が気に障ります。
人は寝ている間に非常に多くの水分を放出するそうで、それを布団が吸収していると思うと翌日のふとんのしっとり感も納得です。
感想ちいきではそれが自然と蒸散するのでしょうが、空気中の湿度が高いとやまではそれも上手く働きません。
ちょっとさぼると布団の重さが変わってしまいます。
布団を干すと、以前までは気にならなかったそのわずかな感覚も分かるようになってきます。
週に1回干したくなる
布団の干しすぎで布団が傷むという話は聞いたことがないので、つい何度も干したくなります。
夏場は外出時に、冬場は寝るタイミングに合わせて乾燥機をつかうと非常に快適です。
熱風で布団の水分を分散させるので、乾燥機だけつけて家を出るとまたそのまま吸湿してしまうかもしれない。
そう思って最近は除湿器も一緒にフル稼働で出かけるようにしています。
寝具にもちょっと気を遣いだす
布団が気持ちいいと、当たり前に繰り返されていた「寝る」という作業にもちょっと興味が沸いてきます。
夏場はシャリシャリとした感触が気持ちいいインド綿の敷布を洗い替えとして選んでみました。
自宅に暮らしている間は、寝具のお手入れや洗濯なんて全くすることはなかったし(布団を取り込む手伝いやシーツを敷くくらい)、乾燥機の無い我が家ではシーツを洗って乾くまでの間の替えがいるという考えが抜け落ちていました。
布団で快適に過ごすことを考え出して、それまでワンシーズン通してお洗濯を怠っていた事実にようやく目を向けたという次第です。
近頃は寝具だけでなく、睡眠30分前のデジタル作業禁止や就寝前ストレッチも徐々に始めるようになり、「質の良い睡眠」についても考えるようになってきました。
思えば一生で一番長く過ごす場所
生まれてから死ぬまで、健康に暮らしていれば毎日繰り返される週刊の「睡眠」。
時間にして1日の1/3近くという長い時間を過ごす布団が快適な場所になれば、それは人生の1/3が快適とも感じられると言えば少し大げさでしょうか。
一生で一番長く過ごすであろう空間を、改めて大切に思う今日この頃でした。
画像は内容とは何の関係もない玉葱(2017)鉛筆ラフ
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